Apr 12, 2011

バッグ界の巨人(1)



時代の先を見ることに長けていたと言われる男

その瞳の先に
今の繁栄は見えていましたか?

ルイ・ヴィトン

LOUIS VUITTONの歴史は古く、1854年にまでさかのぼります。
当時の日本が、江戸時代第13代征夷大将軍徳川家定の
時代であることを思えば、いかに歴史のあるブランドかが分かります。

ここでは、ヴィトンの詳細には触れませんが、
僕もバッグに関わる端くれとして
この巨人を避けては通れないのです。

スーパーブランドは、人それぞれ好みがはっきり分かれると思いますが、
僕はヴィトンの歴史やデザイン、機能に、バッグを志した時から興味を持ち、
以来とても好きなブランドの一つになりました。

その中から、僕が女性なら是非持ちたいと思うヴィトンの定番と
惜しくも廃盤となったデザインを数点紹介します。



ルイ・ヴィトンのミューズの一人、
オードリー・ヘップバーン。

1965年、オードリー・ヘップバーンが4代目アンリ・ルイ・ヴィトンに
"スピーディ" のさらに小さいバッグを作って欲しいと
スペシャルオーダーして生まれたのが「スピーディ25」 です。
写真のバッグを見ても、
その雰囲気から相当愛用していたことがうかがえます。

Speedy25



 Randonnee(ランドネ)
僕が一番好きなバッグです。
ハイキングや遠出を意味するランドネ(廃盤)。
女性より、むしろ男性がシャンブレーシャツにチノパン、
コンバースといったいでたちでサラッと持ったら格好いいと思いませんか?



Noe(ノエ)
このNoeは、シャンパーニュ地方のシャンパン製造業者が
ボトルを持ち運ぶ目的で発注した、いわゆる巾着袋です。
ボトルを5本収納できます。



Alma
ココ・シャネルの依頼によって制作されたアルマ。
定番中の定番ですね。



ここで紹介したバッグに共通しているのは、
どれも極シンプルなデザインだと言うことです。
現在のあらゆるデザインの原形だと言っても過言ではないでしょう。

バッグはモノを入れる道具と認識している僕にとっても、
そのやり過ぎない機能性とタフさには
学ぶべき要素がたくさんあります。

日本ではあまりに多くの子供達がルイ・ヴィトンを所持しているので、
皆さんの中には敬遠される方も多いかと思いますが、
オードリー・ヘップバーンがスピーディを持つ姿や、映画「シャレード」の
劇中に見るヴィトンには、ただただ溜め息が出ます。


画像を載せるにあたり、わざと使い込まれた物を探したのですが、
久しぶりに改めてヴィトンのバッグを見ていたら、
何だかワクワクしてきて長時間を費やしていました。

歴史を少しでも知ってから眺める名作は格別です。










No comments:

Post a Comment

Note: Only a member of this blog may post a comment.