Dec 31, 2015

wingbeat



こんばんは。


2015年最後の投稿です。



例年になく暖かな年の瀬。

年末である事を忘れてしまいそうになる気候ですが、
もう間もなく2015年も終わり
新たな年を迎えようとしています。


tortoagoとしては2000年のブランド立ち上げ以来
15年目の節目の年を迎え、
個人的にも40歳という一つ人生の大きな節目の年でした。


この節目の年に、
この先のブランドの展開、展望を見据えた時、
必然的に過去を振り返る機会の多い一年でもありました。

ハンドメイドで一つ一つ仕上げていく作業は
亀の歩調の様にゆっくりで、
私の技術を劇的に進歩させる事は困難ですが、
日々改善点を見つけながら真剣に物作りと向き合ってきました。

お客様がそのゆっくりな歩調に合わせてお付き合いくださっている事に
心より感謝申し上げます。

それでも今年出来る様になった事も多々あり、
また技術が及ばず叶わなかったデザインも、
また来年以降の楽しみとして少しずつ克服していこうと思っています。


本年もtortoagoを応援してくださった全ての皆さまに感謝申し上げます。


ありがとうございました!




今年最後のご紹介は、
来たる2016年、皆さまが大きく羽ばたける年になります様にとの願いを込めて
羽根バッグで締め括らせて頂きます。




SIZE:W31 H28 D12

サイズは口紐を閉じた状態で計測しています。
口紐を緩めた状態ですと、A4サイズを縦に収納可能です。




毎年展示会ごとに様々なお色でご注文を頂く羽根バッグも、
フリルポシェット同様、制作していない色がだいぶ減ってきました。

比較的カラフルなお色味でご注文を頂くケースが多いのですが、
今季サンプルはブラックベースのダークな色味で制作致しました。

ポップでカラフルなカラーリング、シックでダーク目なカラーリング、
どちらにも違った魅力があります。

バッグ本体を羽根で覆うこのデザインは、
カラフルでなくても、街中では充分にインパクトがあります。

「楽しむバッグ」
そんな位置づけでお選び頂けたら幸いです。




skew




 side




 bottom




inside
巾着型のため、背胴側少し下がった位置に
内ポケット一つ。




model身長161cm。

 スカート、パンツ、
ヒール、スニーカー、
様々なスタイルにはまります。


羽根の中の一色目立つ色と同色の小物やアクセサリーを合わせる
コーディネートもお勧めです。







Dec 26, 2015

気取り屋



こんばんは。


本日は、今季新たに加わった
スモールサイズの羽根バッグをご紹介します。




SIZE:W24 H24.5 D15




お客様から定番の羽根バッグより小さいサイズはないですか、
とのご質問を頂き、形は異なりますが巾着型でデザインしました。

羽根を片側に集めた少し気取った雰囲気は、
小振りながら存在感があり、モードな装いにぴったりです。

サンプルでは羽根をまとめて配置していますが、
定番の様に全体にレイアウトする事も可能です。

また、羽根をカラフルにしたら
全く雰囲気の異なる仕上がりになると思います。




 front




skew




 bottom
底芯無し、底鋲5点留め。








 inside
背胴側に小さな内ポケット一つ。








shoulder
ショルダーは長短2タイプの長さでご使用頂けます。




 model身長161cm。












Dec 21, 2015

不安定さの魅力



こんばんは。


本日は、前回のマルーンカラーフリルポシェットの
サイズ違いをご紹介します。







SIZE:W19 H13 D6



数年前に仲間入りした小振りなサイズのフリルポシェット。

前回投稿の定番サイズより、
横4cm、縦2cm小さくなります。

一般的に長財布が横幅約20cm程なので、
かなり小さいサイズ感です。

元々荷物の少ない方や、布帛のエコバッグなどとの二個持ちにお勧めです。

定番とサイズは異なりますが、3wayでの使用は維持していますので、
スタイルに合わせてお楽しみ頂けます。


今回ご用意した色は、
ベージュとグレーのコンビカラー。
明度を揃えず、グレーを少し濃い色で合わせました。

一般的にバッグの場合ボトムに重い色を持ってきた方が安定感が出ますが、
あえて色の配置を逆転させています。

この配置は、洋服のコーディネートで、
パンツ、スカートをダーク目な色、トップスに明るい色を合わせた時に
効果的だと思います。




 front




 skew




 side 




 back




 bottom








model身長161cm。


紺地に白のドット柄パンツとカシミヤニット。
そんな合わせも素敵そうです。









Dec 20, 2015

maroonに恋して




こんばんは。

本日は定番のフリルポシェットをご紹介します。



SIZE:23 H15 D6


tortoagoのアイコン的デザインとして好評をいただいているフリルポシェットも、
少しずつマイナーチェンジを繰り返しながら、
初めての発表から10年程の年月が経ちました。

自身で制作していると、
同じバッグを数十個作ると少ししんどく感じますが、
このバッグに関しては過去数百個制作してまいりましたが
未だその様に感じる事なく、不思議ともっと良くしようという思いが湧いてきます。


それだけの数を制作してきたので、
展示会用のサンプルに何色を使用するかで悩むようになってきました。

40色以上あるカラースワッチを眺めながら、
今季は私自身が身につける物の色で一番好きな
マルーン(ボルドー系)カラーを選択しました。

茶色味の強い赤。

そしてこの色での制作は初となります。


落ち着きのある深い色味。
ゴールドの金具と合わさった時に一層品の良さが増します。



front




 skew




 side




 back




 bottom
底芯入り、底鋲5点留め。




 inside
背胴側に内ポケット一つ。










model身長161cm


バーガンディではなくマルーンというのがポイントですね。











Dec 15, 2015

静寂に似た



こんにちは。


本日は、前回のショルダーバッグと同じ留め具を用いた
ポシェットをご紹介します。



SIZE:W18 H14 D7


久しぶりにとても小振りなポシェットを制作しました。

この留め具のシリーズ二型は”静寂”をテーマにデザインしており、
どちらも小さめなサイズながら凛とした空気感を纏っています。

コロンとした優しいフォルムの中に
シャープな一面を表現できたと思います。




skew




side
二段構造。
前面の部屋を下げているので、
蓋を被せた時、横に隙間が生じます。

この部屋には隙間からこぼれない大きさの物を収納してください。




back




bottom
バッグが小さく、私の好みの方法で底鋲が打てないので、
貼り合わせた革を当て底の潰れを防いでいます。




inside




蓋の留め具。





model身長161cm


最近の女性のファッションで
頻繁に見聞きする「抜け感」というキーワード。


このバッグはその逆、
「キメ感」「シメ感」といったところでしょうか。







Dec 14, 2015

記憶を頼りに



こんばんは。

本日はハンドバッグ型のショルダーバッグをご紹介します。



SIZE:W22.5 H20 D12



私がレザーバッグの世界に飛び込んだ20年前、
時間がある時には頻繁にブランドのバッグを
高級店に見に行っていました。

これはそうしたお店で触れた当時のデザインではありませんが、
vintage shopか洋書だったかで目にした
60's頃のエルメスのハンドバッグに強く心を惹かれました。

モデル名も分からないのですが、
数年前からハンドバッグをデザインするようになってから、
今の自分の技術で記憶に残るあのバッグを制作してみたいと思いました。

特徴的な蓋の留め方は、
もしかしたら男性好みのギミックかもしれませんが、
今季とても好評を得ました。


あえて短いハンドルを省いたデザインは、
絶妙なバランスでカジュアルスタイルにも馴染んでくれます。




skew




side




back
あると嬉しい背面パッチポケット。




底芯入り、底鋲4点留め。




留め具




top




inside
背胴側に内ポケット一つ。




model身長161cm。


とてもクラシックな佇まいですが、
ご覧のようにスタイルを選ばない雰囲気が魅力です。