Jan 8, 2011

冷静と情熱のあいだ

こんばんは。大久です。
折角ブログを始めたからと序盤から飛ばしすぎて、
早くも第1回目の燃え尽きた感。

また友人数人からちょっと文章硬くないか、という
意見もあって一回頭をリセットです。

元来マジメな性格な上に作業場が自宅兼なので、
日頃外出することも殆どなく、仕事以外で人様に見てもらえるような
情報を得るのも一苦労です。

でも頑張ろう。ブログもバッグ製作も。

好きな曲を聴いて。


Jan 6, 2011

NATIONAL GEOGRAPHIC CHANNEL

こんばんは。
本日はバッグの話ではなく、僕が一番好きな動物、ヒョウを題材にしたナショナルジオグラフィックのドキュメンタリー番組、<ヒョウの眼>Eye of the Leopardについて書きたいと思います。



僕がこの番組とめぐりあったのは、2007年のことで、深夜ケーブルテレビをザッピング中にたまたま予告で知り観賞するに至りました。

物語は、サバンナの巣穴から生後8日目のヒョウの赤ん坊が顔を出すところから始まります。
4度のエミー賞受賞歴を誇る、ワイルドライフカメラマンのデレック&ビバリー・ジューベル夫妻が、ボツワナ・オカバンゴ湿地帯で3年間にわたり、野生界の掟、弱肉強食の試練を乗り越えて成長していく若いヒョウの眼を通して記録した、スリルと感動に満ちた生と死の物語です。
(第59回エミー賞 ニュース&ドキュメンタリー部門 最優秀賞受賞作品)

この番組を観た後からすっかりヒョウの虜になり、その後数回再放送されたものもほぼ見ました。

その美しい模様は勿論のこと、しなやかな筋肉を纏った体躯、獲物に気付かれずに数メートルの距離にまで近づき仕留める狩りの技術。自分の体重の倍以上ある獲物を木の上に咥えて運ぶ身体の構造。
”蝶のように舞い、蜂のように刺す”とは、野生界においてはヒョウの為にある言葉に感じます。
僕の語彙ではとても表現しきれません。

そこでNATIONAL GEOGRAPHIC CHANNELをご覧になれる方に朗報です。
1/16(日)午前8:00~10:00に放送されるようです。
とにかく素晴らしい番組なので是非!ご覧になってみてください。



Jan 5, 2011

バッグができるまで(後編)


昨日、裁断後から各パーツの製作など所謂仕込みの段階を紹介しましたが、今回は組み立てから完成までを紹介します。

前編部分は料理でいうなら”仕込み”の段階が多くをしめます。
バッグの完成を急くあまり仕込み部分を丁寧にしないと、料理と一緒でマズイ仕上がりになります。
いつも自分に言い聞かせていることですが、完成したバッグの外側からは見えない部分にどれだけ手を掛けられるかが重要です。

僕の考えるバッグの大前提は「物を入れる道具」である以上、見えない部分に手を掛けた事の答えは、壊れずに永く使える、という結果でかえってきます。

今回全てのテクニックを詳細にわたって紹介する事はできませんが、お伝えしたい各工程の細かい手法は、今後少しずつご紹介したいと思っています。

それでは後編をご覧下さい。


 前胴、背胴に必要なパーツを付け終わりました。


 胴にマチを中表で貼っていきます。

このとき貼り合わせるマチの長さを胴の長さより少しだけ短くし、
気持ち引っ張るように貼っていくと、
縫製後ひっくり返したときに胴にパンッと張りが出て
美しい立体感に仕上がります。


 マチに前後胴を仮留めし縫製します。


 縫製後ひっくり返しました。


 デザイン上伸びたり型を崩したくない口元部分に心材を貼ります。

僕は中肉厚の革を使用し、
できるだけ革の厚みだけで成立するバッグが得意なので、
芯材は多用せず、極力革の柔らかさや雰囲気を殺さないようにしています。
また仕上がりも軽くできます。

写真はありませんが、裏地をつける前に底芯を入れ底鋲で留めます。
これで胴体表の完成です。


 裏地を造っていきます。口裏部分数センチを革にし、生地と繋ぎます。


 内ポケット裏側に芯を当て補強します。

表の革同様に前後胴とマチを縫い合わせて立体にします。
最後に上記で準備できている革の胴に裏地を落とし込んで、
口元一周を縫い胴は完成です。


 ハンドルを造ります。

ハンドルはバッグの中でも一番消耗が激しいパーツです。
丈夫で、かつゴツ過ぎず全体のデザインを壊さないように製作します。
今回のデザインでは、中にガラ紡というソフトな芯を通してあります。


 写真が前後してしまいましたが、マチの厚みを調節するベルトです。



ハンドルなど後付けのパーツを取り付けトートバッグの完成です。





製作するデザインによって用いる手法は変わりますが、
今回の流れはある程度他のデザインでも行っていることです。
より良い方法を考えながら、その都度少しずつ新しいテクニックを
織り交ぜられるよう今後も勉強していきます。

このようなreportはやや自己満足な気もしますが(笑)
楽しんでご覧いただけたら幸いです。
機会があったら、また他のデザインでご紹介させていただきますね。