May 7, 2011

まぎれもなく、これも


そう、tortoagoです。

個人のお客様向けの展示会を行う前の話。

これは迷いの中、苦悩する僕の心に棲みついた
蛇です。

分かっていたんです。
制作中から一個も注文が入らないことは。
ハンドステッチをかけながら、一体どんな顔をして取り組めばいいのか
自問自答しながら作っていたのを覚えています。


フリルバッグに至るまでの苦悩を第二の壁だとしたら、
これは第一の大きな壁に直面したときのモノです。


思い出したくもない時期のモノなのに、
引越しの度に捨てられずに命拾いしている運のいいヤツです。


せめて写真くらいはドラマチックに。


だんだん可愛く見えてきた。



この蛇、何のパーツかというと、
ショルダーを繋げる役割をはたしています。
中に針金が入っているので、形も自由自在です。

バッグの全体像



ブログを始めてから、過去に作ったバッグを振り返る機会が増え、
その時々の感情がよみがえって感慨深い気持ちになります。
職人と呼ばれ、またその道を志す人間が陥る、僕が最も嫌な事は
自己満足です。

これなどは、まさに自己満足の極みみたいなバッグですが、
今になって思えば、この時の悪あがきが後のフリルバッグに繋がり、
 現在の僕の土台の一部になっているのでしょう。
そんな気持ちで見直せばそんなに悪くもないのかな。

きっと僕も何度か脱皮をしたのでしょう。





お後がよろしいようで

date:5.10tue-15sun
time:12:00-20:00
(節電の為19:30終了の可能性があります)
http://www.hpfrance.com/Shop/Brand/soup_of_he_r_art.html

どなた様もご来場いただけます。










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