本日は、2年程前に
出番が少なくなっていたデニムジャケットとレザージャケットを、
リメイクで合体させた時にひらめいた、ユニークなバッグをご紹介します。
こちら、デニムジャケットの袖を外し、
同じく外したレザージャケットの袖を移植した物です。
偶然にもアームホールの長さが一緒だったので、
格好よく生まれ変わり再び出番が増えました。
この仕事をしてて良かったと感じた瞬間でした。
そして本題のバッグがこちらです。
上記のリメイクでアームホールと格闘しながら
”袖の付いたバッグがあったら面白い”と思い、
直後の2010S/Sの展示会で発表しました。
バッグというアイテムは、表地(レザー)の形が複雑な構造に
なる分には何とか対応できるのですが、裏地(布)をつける際に
困難を極める事が多々あります。
もう少し説明しますと、表を組み立てる縫製の順番と
裏地のそれが一緒の場合は比較的楽にいけるのですが、
構造上順番が違ってくる物があり、
このバッグもその点でとても苦労をしました。
ちょっと見かけないデザインですよね?
この様な冒険をしたバッグを製作する際に僕が最も気をつける点は、
良い素材で細部までしっかり仕上げるということです。
どうしても、初め形にのみ目がいきがちですが、
この手のデザインは、安い革を使用しラフに仕上げると、
たとえ同じ素材を使用した他のデザインのバッグがあっても、
比較をすると断然チープに見えてしまいます。
展示会の現場では、
その形ゆえに手にとって鏡の前まで行かれるお客様は極々稀で、
いつしかこのバッグのオーダーを一つとる事が
一週間の展示期間の目標になっていました。
さぁさんありがとうございます!
ということで、無事に目標は達成しました(笑)
両袖の先まで全開する口は、バッグの中も全部見渡せて、
構造的にも使いやすいと思います。
ユニークで少しハードな袖付きバッグ。
友人OGも使用してくれています。
マーチンとも相性バッチリ!
わぁわぁ^^ノありがとうございます!
ReplyDeleteさぁより