おはようございます。
早速本日のバッグをご紹介します。
Hunting Shoulder Bag
W30 H24 D9
使用素材は前回、前々回と同じ、
下から、タンニン鞣しの素上げエナメルレザー、
ブラック部分にタンニン、クロームのコンビネーション
ナチュラルシュリンクレザー、
付属にタンニンのスムースレザーを用いています。
front
古いハンティングバッグをデザインソースに、
素材使いとパーツのカッティングで
女性が持てるハンティングスタイルのショルダーバッグに仕上げました。
特にショルダーバッグというアイテムを
モードな雰囲気にまとめるのは難しく、
今回のコレクションの中で最も時間を要しました。
普段使いに便利なサイズ感。
タイトですが斜め掛けも可能です。
side
マチ横は内側に折り込み、
上部の厚みをスッキリと見せています。
下でご説明していますが、上部の厚みを無くす事で、
ショルダー付け根部分への負担を軽減出来ます。
back
敢えてフタの留め具にバックルを使用しているので、
頻繁に出し入れするカードケースや携帯は、
背面のファスナーポケットに収納出来ます。
bottom
底芯入り、4点底鋲。
ショルダーパーツ。
両サイドで長さ調節出来ます。
斜め掛けにするとショルダーの中心がズレるので、
両方で穴の位置を変えるとセンターがとれます。
ショルダー根付け。
通常ショルダーバッグは、ショルダーがバッグの横に付く物が多いですが、
古いハンティングバッグやポストマンバッグは、
物の出し入れを容易にする為になのか、バッグ背面に付きます。
このバッグもそれらのデザインを踏襲していることと、
蓋がバッグ本体の幅より広い事、またマチ横を内側に折り込んでいるので、
ショルダーは背面に付けました。
この方法はバッグが前方に傾く為、
ショルダーの付け根に相当負担がかかります。
その点には充分に配慮しているので簡単には壊れませんが、
修理の事を考え、ステッチは飾りで、胴体にはカシメで取り付けています。
蓋ストラップ。
バッグの顔になるこのパーツの形に最も時間をかけました。
ミリ以下の単位で修正を繰り返し、
女性が持つバッグとして、納得のいく曲線を表現出来ました。
女性がコーディネートしやすいハンティングスタイルのバッグは
目にする機会が少ないと思います。
展示会でも特にご好評頂いたデザインです。
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